認知症(物忘れ)
認知症(もの忘れ)とは
認知症は、もともとは正常に働いていた認知機能が後天的な脳の障害によって低下し、日常生活や社会生活に支障をきたすようになる状態です。物忘れがひどくなったり、物事を判断する能力が落ち込んできますが、医療機関を受診することによって進行を遅らせることも出来ますので、お気軽に当院までご相談ください。
このような症状に
お気づきの方はご相談を
- その日に食事をしたのかどうか思い出せない
- その日に外出したのかどうか記憶にない
- 財布やクレジットカードなど、大切なものを頻繁に失くすようになった
- 何度も同じことを言ったり、聞いたりする
- 慣れている場所なのに、道に迷うことがある
- 自分が今いる場所が分からなくなることがある
- 薬の管理が出来なくなった
- 以前は好きだったことや、趣味に対する興味が薄れた
- あてもなく辺りを徘徊し、元の場所(自宅など)に戻れなくなる
- 鍋を焦がしたり、水道を閉め忘れたりすることが目立つ
- 突然、怒り出したりする
- 財布を盗まれたと言って騒ぐことがある
認知症の種類
認知症には幾つかのタイプがありますが、このうち最も多いのがアルツハイマー型認知症であり、その次に多いのが脳血管型認知症です。認知症の約9割をこの2大疾患が占めていると言われています。
アルツハイマー型認知症
脳の細胞に特殊な蛋白質のかたまりが出来ることに伴い、神経細胞が徐々に減っていくタイプの認知症です。加齢が主な要因とされていますが、この他にも、糖尿病や高血圧、脳の外傷が原因となって進行が早まります。アルツハイマー型認知症になると、記憶に何らかの障害が出現します。特に近時記憶が顕著に低下するため、今朝食べたご飯のおかずが思い出せなくなったりします。
脳血管型認知症
脳血管型認知症は、脳梗塞や脳出血など脳の血管障害によって発症します。脳血管の詰まっている箇所が増えたり、大きくなったりすることで脳機能が低下し、認知症や運動障害が悪化します。すなわち、脳梗塞などの原因である生活習慣病に起因することが多いのです。高血圧や脂質異常症、糖尿病などにならないよう、健康管理を心がけましょう。
上記の2種類以外にもいくつかの認知症のタイプがあります。また、認知症のような症状を示すほかの病気もあります。当院では、血液検査、頭部CT、頭部MRI検査などの諸検査を積極的に実施するとともに(当院にはCTやMRIはありませんが、関係施設に依頼します)、必要であれば脳神経内科専門医への紹介を行っていきます。